【設計理解編|CA-100 / CA-800】防爆構造とは2026年04月24日
― なぜ安全なのかを構造で理解する ―
防爆エリアに設備を設置する場合、「どのように安全性を確保しているのか」を理解することが重要です。本ページでは、防爆の基本的な考え方と、溶剤回収装置における具体的な安全設計について、現場でイメージできる形で整理します。
■ 防爆とは何か
防爆とは、「爆発を起こさないための設計」のことです。
可燃性ガスや蒸気が存在する環境では、わずかな火花や高温部が引火源となり、爆発事故につながる可能性があります。
そのため、防爆設計では
・火花を発生させない
・万一の爆発を外に伝えない
といった構造を組み合わせ、安全性を確保します。

👉 ポイント
防爆とは特別な装置ではなく、「爆発の条件を成立させない設計」です。可燃物・酸素・点火源の3つが揃うと爆発が発生します。
つまり、防爆とは この3つのうち、いずれかを排除・制御することです。
■ 溶剤回収装置の防爆構造(KOBEXの考え方)
KOBEXの溶剤回収装置では、防爆設計として、すべての電気機器・電気部品を防爆検定取得品で構成し、装置全体として防爆仕様としています。
以下のような安全設計が組み込まれています。

👉 ここが重要
KOBEXの設計では、爆発の三要素のうち
・点火源(火花)を発生させない
・酸素の侵入を制御する(制御盤:封入式内圧防爆構造)、真空蒸留の場合、装置内は酸素をなくしている
ことで、爆発そのものが成立しない状態をつくっています。
■ なぜ防爆対応が必要なのか
溶剤回収装置は、蒸留・回収工程において可燃性蒸気が発生する設備です。
特に蒸気濃度が上昇する条件では、わずかな着火源が重大事故につながるリスクがあります。
そのため、防爆対応は単なる安全対策ではなく、
・作業者の安全確保
・設備保全
・操業継続
・企業信用
を守るための重要な設計要素です。
👉 重要な考え方
すべてを防爆にするのではなく、必要な範囲を適切に防爆化することが重要です。
■ 溶剤回収装置の一般的な設置ゾーン
防爆エリアは、危険性に応じてゾーン区分されます。
・ゾーン0:常時危険な状態
・ゾーン1:通常運転で発生の可能性あり
・ゾーン2:異常時のみ
この区分に応じて、使用できる機器や防爆構造が決まります。
溶剤回収装置は、運用条件に応じて
ゾーン1またはゾーン2に該当するケースが一般的です。
👉 重要な前提
溶剤回収装置はクローズド(密閉)運用であるため、装置内部が常時危険(ゾーン0)となることは通常ありません。
多くの場合、
・装置周辺:ゾーン1(蒸気が発生する可能性あり)
・周辺エリア:ゾーン2(異常時のみ)
として設計されます。

一方で、
・換気条件
・溶剤の種類
・設備構造
・配管や接続部の状態
によってゾーン設定は変わるため、個別検討が必要です。具体的な技術内容については、お問い合わせ(製品)-コーベックス株式会社 ください。
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